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附属池田小事件

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概要

2001年6月8日朝、大阪府池田市の閑静な住宅街にある大阪教育大学附属池田小学校に男が無断侵入し、授業中の教室を次々と渡り歩いて児童を襲撃した。約15分間の犯行で小学1~2年生の児童8人が包丁で刺殺され、他に児童13人と教師2人が重軽傷を負った。
騒ぎを聞きつけた教職員が身を挺して児童を庇い、一部負傷者を出しながらも犯人はまもなく駆け付けた警察官に取り押さえられた。

犯人は宅間守(当時37歳)で、過去に勤務先で同僚に薬物を飲ませる事件を起こして措置入院となった経歴があり、「何もかも嫌になった」と社会への憎悪を語って無差別殺人に及んだとされる。
宅間は逮捕後に精神鑑定を受けたが完全責任能力が認定され、2003年に死刑判決が確定した(本人が控訴を取り下げ)ため、異例の早さで翌2004年9月に死刑が執行された。

小学校内で多数の子どもが犠牲となった戦後最悪規模の極めて凄惨な無差別殺傷事件として社会に強い衝撃を与え、事件後は文部科学省や学校現場で校門の施錠や警備員の配置など児童の安全対策が全国的に強化された。犯人の精神疾患歴が大きく報じられると、精神障害者への偏見を助長しかねないとして障害者団体から抗議声明が出され、地域で暮らす精神疾患患者の治療と再犯防止策や、警察・医療機関の連携のあり方についても議論が巻き起こった。

SNSが普及する以前の犯行だったが、テレビ・新聞の報道と世論の後押しもあり、宅間の死刑執行には比較的肯定的な受け止めが多かったとされる。
事件の犠牲者遺族らは現在も命日に合わせて追悼集会を開き、現場校に建立された慰霊碑の前で手を合わせながら、学校での安全確保や犯罪被害者支援の重要性を社会に訴え続けている。毎年6月には地域住民も花を手向け、犠牲者を悼んでいる。

論点

・犯人の精神疾患と責任能力:精神医療と再犯防止策の課題
・学校の防犯対策強化と教育現場の開放性の両立(安全と自由のバランス)
・大量殺人犯に対する死刑適用や刑執行の迅速さをどう評価すべきか

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